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死刑と無期懲役、どちらが厳しいのか?改めて考える

2018年11月19日

無期懲役は自由刑の中で1番重い刑罰

基本的に無期懲役は自由刑の1つとされています。
自由刑は受刑者の自由を規制する刑罰であり、無期懲役はその中で1番重く、死刑に次いで刑罰としては厳しいものですが、その印象は何十年かすれば出られて多少軽さを感じる人が多いです。

一般的に禁固刑や懲役刑は有期懲役などに該当し、その期間を刑務所で過ごし仕事を全うすれば判決で言い渡された期間、模範囚であれば若干早く外へ出られますが、無期懲役にはそれがありません。
いつまで入っていなければならないかが分からないという点ではかなりきついものと言えます。

終身刑との違いは仮釈放があるかないかの違いです。
無期懲役は仮釈放がある終身刑と考えを改めるとその見方が変わります。

ただ、若い時の犯罪では数十年で出てくる可能性が出てきます。
その時には状況も大きく変わっているものの、犯罪被害者からすれば恐ろしいです。

仮釈放がある終身刑で基本的には長く刑務所にいるものの、場合によっては出てきてしまう可能性が少しでもあるというのは被害者からすれば怖いです。ただ死にたくても死なせてくれない環境で長くいる犯罪者の側も長く苦しめられるため、なかなか苦しいです。

有期懲役のマックスが30年とされている

では、実際に何年いることになるのかですが、ベースとなるのは30年です。
有期懲役のマックスが30年とされており、少なくともこれより短くなる可能性は極めて低いです。

では30年ですぐに出られるかといえばそう単純なものではありません。
まず仮釈放をしても大丈夫かという審理を行います。

そこで大丈夫となれば仮釈放となりますが、もし時期尚早と判断されればさらに10年待たされます。
これを繰り返すため、1回仮釈放が認められなければ40年以上は刑務所の中に入っていなければならず、死刑よりも長く拘束されることは明らかです。

死刑囚の場合には死刑判決が下されて数年で執行されることから、実際に死に怯える時期は限られていますが、最低でも30年は刑務所の中にいるとさすがに厳しいものがあり、一番試練を迎えるのは刑務所を出てからです。

例えば2020年に行われる東京オリンピックの年に釈放されるとすれば、刑務所に入ったのはそれから30年前、1990年となります。
その当時では当たり前だったことが今では古臭いものになり、そのスピード感は相当なものです。
ここについていくことは非常に難しく、刑務所の方がまだ気楽に思えるという人も出てきます。

30年自由を拘束され続けることの厳しさを考えると一概には言えない

社会への適応をどのようにしていくかは、犯罪者だけでなく多くの一般人にとっても無関係ではありません。
なぜなら、適応できなければ再び同じことを繰り返すことがあるからです。

現に長い年月を経て出所した人がすぐに罪を犯すケースは見られます。
死刑囚は社会への適応は考えなくてよく、いつその時を迎えるかだけが重要です。

長く生きることになる無期懲役刑の受刑者はその点においても厳しいです。
ダラダラと過ごしていたわけではなく、自由を制限され続けてきて、いきなり自由に生きろと言われてもそう簡単には適応できないのが普通です。

どちらが厳しいかを考えた場合、一般的には死刑と答える人が多いかもしれませんが、無期懲役にもそれなりの厳しさがあります。
これが仮釈放なしの終身刑であれば社会への適応は考えなくて済みます。

あとは感情だけの問題です。
30年で出てこられること自体、現在の日本の処罰感情では足りないというのも事実としてあります。

感情を抜きに考えた場合、30年自由を拘束され続けることの厳しさを考えればそちらが厳しいと考える人が出てきます。
どちらにもそれなりの厳しさがあり、どっちが上と決められないものの、あとはその人の人生観が左右するところと言えます。